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2023.01.06

暖かい地域に住んでいても要注意!給湯器の凍結予防策と対処法

寒い季節に増えるのが、給湯器の配管の中の水が凍結してしまい「お湯が出ない!」といったトラブル。

給湯器の凍結とは、配管の中で水が凍ってしまい水の流れがせき止められてしまうことでお湯が出てこなくなる現象のことをいいます。
給湯器の凍結というと寒い地域限定のトラブルだと思っている方も多いかもしれませんが、
暖かい地域に住んでいても給水・給湯配管の水が凍結し、破損事故が起こる場合があります!
今回は、給水・給湯配管の凍結の予防策と対処法についてお伝えします。

給湯器が凍結する原因について

1.外気温が0℃以下

水は0℃以下で氷になります。そのため、外気温が0℃以下になった時は凍結を起こしやすいため注意が必要です。
寒い地域では日常的に凍結予防の対応が取られていることが多いのですが、逆に凍結にあまり馴染みのない暖かい地域に住んでいる人の方が、凍結によるトラブルに見舞われることが多いのです。暖かい地域に住んでいるからといって油断はできませんね!

2.配管の中に残った水

配管内に水が残っている状態で、数日間給湯器を使わずに放置してしまった場合、残った水が凍結し、膨張することで配管が破損してしまうことがあります。
配管が破損してしまった場合、当然ですが給湯器はすぐには使用できません。専門業者に修理を依頼する必要があります。

給湯器の凍結の予防策1

現在、広く流通している給湯器には、あらかじめ「凍結防止機能」が搭載されているため、大寒波などの急激な気温低下が発生したとしても凍結は起こりにくく、さらに凍結した場合も給湯器本体の故障もしにくくなっています。※電源プラグを使用している機種に限ります!
「凍結防止機能」はメーカーにより異なりますが、0〜5℃の間で作動しはじめます。ただし、給湯器に接続されている水道配管部分の凍結防止には効果はありませんのでご注意くださいね。

凍結防止機能①自動ポンプ運転

「自動ポンプ運転」は、追い焚き機能がついたふろがまの配管に自動で水を循環させることで、凍結を防止する機能です。
気温が5℃以下になり、浴槽の水が循環アダプター(水とお湯の出入り口)より上に残っていると自動的に作動します。自動で作動してくれるので安心ですね!

浴槽の水は、循環アダプターより5cm以上ある状態にしておいてください。5cm以下の場合は、浴槽の水が循環しないので、凍結防止機能が正常に機能しない可能性がありますのでご注意くださいね!

循環アダプターより5cm以上ある状態にする

凍結防止機能が作動すると、給湯器内の循環ポンプが運転し始めた音がします。凍結防止機能が作動している際リモコンにマークが表示されますが、このマークは機種により異なりますので、取扱説明書をご確認くださいね。

凍結防止機能が作動しているときのリモコンにマーク

また、自動ポンプ運転の凍結防止機能は、給湯器と浴槽を循環している配管の保護のためのものです。給湯器の水道配管部分の凍結防止には効果がありませんので、ご注意ください。

凍結防止機能②給湯器内部のヒーター

給湯器内部に装備されているヒーターで、給湯内部の配管を温めて凍結を防止します。

給湯器の凍結の予防策2

実は低温注意報が発表された時などは、先ほどお伝えした「予防策1」では凍結予防できないことがあります。その時は以下の手順を参考にしてくださいね!

手順1

まずは、ガス給湯器のリモコンスイッチを「切(オフ)」!

給湯器のリモコンスイッチのイラスト
リモコンがない場合は、ガス給湯器のガス栓をしっかり閉めてくださいね。これは、次の手順2を行う際、ガス給湯器が燃焼運転するという危険を防ぐためです。

ガス給湯器のガス栓を閉める

 

手順2

お湯の出る蛇口から4mmくらい(約400 cc/1分間)の水を流し続けてください。この時、浴槽などでお水を受けると経済的ですね!浴槽の近くに水栓が無い場合は、シャワーホースを浴槽に入れてシャワーホースから水を出すことをおすすめします。

ただ、実際に行ってみるとかなりの水の量を流すため浴槽から水が溢れ出してしまうこともあります。

また、サーモスタット水栓の場合は、サーモスタットで最高温度の位置に設定して水を流し続けてください。

お湯の出る蛇口から4mmくらいの水を流す

お湯や水が出ない時の対処法

蛇口からお湯も水も出ない場合は、給湯器の凍結が考えられます。
その場合は、次の対処法を実施してください。

①給湯器のリモコンを「切(オフ)」
給湯器本体の電源コンセントは抜かず、給湯器のリモコンを「切(オフ)」にします。

②自然に解凍するのを待つ
気温が上昇することで、給湯器が自然解凍するのを待ちましょう。凍結した部分が自然解凍されることでお湯が出るようになります。この時、無理にお湯をかけたり、ドライヤーなどで温風を当てる等の処置をすると配管の破損や給湯器の故障に繋がるので、無理な対処は行わずに自然に解凍されるのを待ってくださいね。

③水漏れをチェックする
蛇口から水が出るようになったら、給湯器本体や配管から水漏れがないか確認をして使用しましょう。もし、給湯器から水漏れがあったら、凍結による配管破損の可能性が高いので給水配管のバルブを閉めてください。

給湯器の凍結の予防策と対処法のポイント

今回は、給水・給湯配管の凍結の予防策と対処法についてお伝えしました。
ポイントを整理しておきまますね!

ポイント①
追い焚き機能付きの給湯器は「自動ポンプ運転」がついています。浴槽に残ったお湯を循環させて凍結を防止させるので、浴槽にお湯を残しておきましょう!

ポイント②
気温が大きく下がることが予想される日はリモコン電源を切り、蛇口から4mm程度の水を出したままにしておきましょう。

ポイント③
長期で家を空けるなど、しばらく給湯器を使わない時や、気温が急激に低くなると予想される時は給湯器の水抜きをおすすめします。水抜き作業は給湯器の種類によって異なりますので、取扱説明書を参考にしてください。

まとめ

給湯器で最も凍結しやすい場所は、給水配管部分です。
配管は外気温の影響を受けやすく、温度が下がると配管内を通る水の温度も下がり、凍結しやすくなります。そのため、給水配管に凍結防止帯(配管に巻くヒーター)や保温剤を巻いてカバーし、凍結を防止する対処法もあります。凍結防止帯や保温剤はホームセンターなどで手軽に購入できるのでチェックしてみてくださいね!

万が一、給湯器が凍結した場合は、自然に解凍するのを待ちましょう。寒い季節でも、日中は気温が上がるので、自然解凍で対処できることが多いのです。お湯が出るようになったものの水漏れがあった場合は、配管が破損している可能性があるので専門業者に点検してもらってくださいね。
そして、絶対にやってはいけないことは配管にお湯をかけて無理やり解凍すること!配管が破損してしまう可能性があり、破損してしまった場合は、修理のために時間も費用もかかってしまいます。
給湯器が凍結してしまった時は、焦らず冷静に対処しましょう!

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